• Increase font size
  • Default font size
  • Decrease font size
punk1-1
punk1-2
punk1-3
punk1-4
punk5

このエントリーをはてなブックマークに追加

タイヤの修理の現状

タイヤのメンテナンスで、パンク修理の機会は以前と比べ少なくなったとはいってもまだまだ、相当数のパンクが発生しているのも事実です。

前回お話したように、最近はタイヤパンクの原因が釘からビスネジへと変わって、中々エアー漏れがしにくいために、発見されないままの潜在的なパンクが非常に多いのです。

1本だけエアーの減りが早い場合は、先ずパンクだと考えて間違いはありませんので、直ぐに信頼のおけるタイヤ専門店で点検して、パンク修理してもらうことをお勧めします。

さて、今日はパンク修理の方法にはどんなものがあるかをお話ししたいと思います。

現在の自動車のタイヤはチューブレスタイヤといって、チューブが無いタイヤ構造になっています。
チューブレスタイヤについてはこちらの記事「チューブレスタイヤって?」をご参照ください。
チューブがあれば穴が開いた箇所にパッチ(円形のゴムでできたもの)を貼ることで完了するのですが、チューブレスの場合は、タイヤのトレッド部分の傷穴を直接塞がなくてはいけません。

ちょっと前までは色々なタイプがあったのですが、現在は
①引っ掛け方式(ひも式)と②スリーブ方式(ニシノ式)
の2通りの修理方法が行われています。

以下ではそれぞれの長所と短所をわかりやすくお伝えしたいと思いますがその前にタイヤの整備安全基準というものがあることはご存知でしょうか?

 

タイヤの整備安全基準

タイヤ安全のブログ-JATMA

(社)日本自動車タイヤ協会(JATMA)が制定しているもので、
タイヤのメンテナンス整備基準について事細かく決められています。
その中に傷穴の修理可能な損傷範囲という項目があります。
そこにはタイヤパンクの傷穴の直径が6mm以下と書かれています。
要するにタイヤパンクの傷穴が6mm以下であれば修理してもいいが
6mmを超える傷穴は修理不可能でタイヤ交換すべき損傷であるということになります。

以下ではパンク修理方法の引っ掛け方式とスリーブ方式の長所、短所をお話しします。

パンク修理方法

引っ掛け方式とスリーブ方式の長所、短所

上で説明したタイヤの整備安全基準を念頭においた上で、


1)引っ掛け方式(ひも式)

タイヤ安全のブログ-引っ掛け式

読んで字の通り、図のような掛けバリ状になった工具に補修材を引っ掛けて、タイヤパンクの傷穴に直接押し込んで塞ぐという方法です。

修理方法としては単純で簡単ですが、釘穴程度の小さな傷穴の場合にはそのままでは挿入ができませんので、リーマーやドリルで傷穴を大きく成形しなくてはなりません。

この方法では、大きな傷穴や切り傷の場合は、単純にエアー漏れを止めることは出来ます。

ただ、小さな傷穴の場合でもわざわざ大きくしなければならずその作業時には前述のタイヤの安全整備基準の6mmを超えてしまう可能性が高くタイヤ安全の観点から考えますと良いとは言えません。

また、補修材が大きいためにタイヤの安全整備基準を超えた傷穴でもいたずらにエアー漏れを止めてしまい、危険な状態で走行してしまう可能性が高いということです。

引っ掛け方式(ひも式)のタイヤパンク修理方法は取り敢えずエアー漏れを止めるという事で応急的に使用するには適していると言えます。

2)スリーブ方式(ニシノ式)

タイヤ安全のブログ-ニシノ式

特殊工具でタイヤパンクの傷穴にスリーブ(ガイドパイプ)を挿入し傷穴の一時的に押し広げ、そこに補修材(プラグ)を入れてスリーブ(ガイドパイプ)を引きぬいて、傷穴に補修材を残留させるという方法です。詳しい工程はこちらのページでご確認ください。

 

スリーブ方式(ニシノ式)の修理方法

この方法であれば、小さな傷穴も一時的に押し広げるだけなのでタイヤに与えるダメージは最小限で済みます。

しかし大きな傷穴や切り傷の場合は、補修材(プラグ)の大きさがそんなに大きくないのでエアー漏れが止まらない可能性があります。ただ前述のタイヤの安全整備基準を超えた傷穴のエアー漏れは止まらなくても良いというより、止めなくていいわけですから、タイヤメンテナンスの安全の観点から見れば、それでいいと考えられます。

当然ながらこの場合はタイヤを交換するということになります。

話をまとめますとJATAMAが制定しているタイヤの安全整備基準を考えて、ドライバーの為の安全を遵守して修理を行うのであれば、スリーブ方式(ニシノ式)を使用し、取り敢えず応急的にその場しのぎで、エアー漏れを止めて走れるようにするには引っ掛け方式(ひも式)を使用すれば良いということになります。

どちらを選択するかは人それぞれだと思います。

でも走行中に万が一タイヤのトラブルが発生しそれが高速道路上で起こったとしたらどんな状態になるのかを考えてみてください。

このような安全整備基準をきちんと理解した、信頼できるタイヤ専門店できちんとしたアドバイスのもとにタイヤのメンテナンスを行われることが大事だということは言うまでもありません。